タイトル長いですがそのまんま。
今回はこれまでのMTGの大会で最も力を入れた大会だった。
相当な数のプールを経験したし、それ以外でもカード評価や練習方法など3人で共有できた。
結果こそ残念だったものの、得た経験は今後MTGを続けていく上で大きな糧となると信じている。

まず何をしたか?
残念ながらMTGは生活の中心ではない。
つまり、違う生活を送る3人が集まって練習できる機会は限られている。
そこでまずは、本番までの練習計画を立てた。
幸いにもほぼ毎週土曜日の夜は練習に当てることができることが分かり、量はある程度こなせそうだった。
議論に時間を割きすぎることは机上の空論になりやすいことを懸念し、毎回2プール分のデッキ構築をし、さらに組んだデッキを回すことによってカード評価や構築の洗練、プレイングの向上を狙う。これが大雑把な練習計画だった。

しかし、実際に構築に取りかかると、色の組み合わせ10種間で大きくカード評価が変わることに気づく。これでは単純に点数を付けるだけではカード評価ができない。
全てのデッキタイプについて議論することは結構な作業であり、非現実的と思われたので、各々が3~4つのデッキについてまとめてきて、それを共有することに。
自分は赤緑、赤黒、青黒を担当。これが後の使うデッキの大まかな担当となる。
それを集めて発表、聞く側からいろいろ投げかける。こうすることによって大きく時間が短縮できた。

ここで、カラーごとにどういうデッキになるかが定まってくる(実際プールによって少し変わったりするのだが)。
次に取りかかったのが、どういうカラーが強いのか。そしてどういうデッキ構築が多いのか。つまりメタ読みを始める。
1つ必ずいるのが、白ウィニー。その中でも強い順は、青白>赤白>緑白。
次にいるのが黒中心のデッキ。青黒>緑黒>白黒。
最後にミノタウルス中心の赤黒、もしくは緑中心の青緑>赤緑。
この時点では、青白、青黒、赤黒ミノ、青緑、この4つの中の組み合わせが強いだろうと定義した。赤は最弱色であり、あまり積極的に使いたい色ではこの時点ではなかった。

こうして2回ほど練習し、3人のカード評価が固まってきた。
しかし、実際に回せば回すほど青白英雄というアーキタイプの強さに頭を抱えることになる。そしてこれがこの後に決めたデッキを作る際のルールに大きく関わってくることに。
とにかく青白英雄が強い。どれくらい強いかというと、そこそこの青白に中速以降のデッキが有利になるには、かなりの強さのデッキでないといけない。つまり、青白英雄だけ群を抜いて強いのだ。
どうしても中速以降になってしまう緑と黒の評価が下がってくる。黒はアスフォデルという強力なドレインカードがあるからいいものの、緑のデッキは本当に青白英雄に勝てないことが分かった。こうして緑の評価が下がってくることに。

それでもチームシールドは全ての色を使うことが基本だ。
緑は青白に弱いから使わないなんて言えない。
そこでデッキを作る際の大黒柱ができる。
「2マナの除去を多く取れるようにデッキを3つ作る。特に遅いデッキは2マナ除去必須」
コモンの2マナ除去は、今わの際、稲妻の一撃、航海の終わり、ファリカの療法、この4枚。アンコモンを入れてもマグマの噴流が増えるのみ。
緑と組み合わせる色は、この2マナ除去を多く採用できる色とすることにした。
今わの際は評価が分かれているカードだけど、遅いデッキになら当然メインに入れていい性能。ファリカもダブルシンボル故評価が低めらしいが、黒を濃くしてでも使うべきカード。
英雄的カードに対応するための2マナ除去。これがないと試練でゲームが終わるため、この環境で最も根幹を成すカードという結論に達した。

また、自分がドラフトの際に組んだ青赤前のめりビートが強かったので、赤主体のデッキについて考察を進めた。
どこを見ても赤が弱いと言われていて、本当にそうなのかと疑問を持っていたのだが、結論から述べると赤主体のデッキは決して弱くはない。むしろ、コモンがしっかり揃っているだけでかなり強いデッキとなる。
赤というカラーの解説を見る機会はあまりなかったので、ここで自分なりに詳し目に解説しようと思う。

赤主体の根幹を成すカードは、タイタンの力とドラゴンのマントルの2枚。自分は赤いカードを見る際には、この2枚が複数枚あるかまずは見る。なぜこの2枚の点数が高くなるかというと、前者は壁クリーチャーをテンポをあまり阻害せずに越えられ、さらに1マナ3点火力としても運用できる安定した強さが魅力なため、後者はアド損なしで相手にプレッシャーを与えられるから。
つまり強い赤と弱い赤の違いは、相手の壁となるクリーチャーをしっかり越えられるようになっているかどうかである。
あとはこの2枚と相性のいい高タフネスの死呻きの略奪者、双頭のケルベロス、槍先のオリアード、アンコモンだが占術で先制が付く炎語りの達人が率先して入り、あとはミノタウルスの頭蓋断ちや国境地帯のミノタウルスが脇を固める。
前のめりに組む際に相性がいい色は青。蒸気の精と雨雲のナイアードの2枚は飛行で安定して壁を越えられるし、液体化とバウンスが赤の足りない部分を補うベストパートナー。
実際回しても、こういう赤単は本当に強かった。青白英雄によって、速いデッキが基本的には強いこの環境。白がない速いデッキの発見は大きかった。

ここらで残り2週間、練習1回となる。最後はいろいろ確認していくが大きな転換はなく、3人の考えはブレないようになっていた。

そして迎えたGP当日。
普通のプールを貰えれば2日目に抜ける自信はあったが、もらったのはレアに土地が4枚あり、コモンも必要なカードが欠けているわけではないが、全て1枚しかないといったパッとしない50点プール。これがあなたのプールです!というアナウンスで目の前が一瞬真っ暗になったが、なんとか構築。
1-2でしょげるも、その後5-2。2日目が見えてきたところで負けてしまい、自分達のGP京都は終わってしまった。

1ヶ月後にはGP静岡が待っている。自分はもうMTGに大きく時間は裂けないが、その限られた時間の中でどうやって勝てるように持って行くのか。もう計画を立てて始めなければならない。
今回やったことは無駄ではないと信じたい。だからこそ、こうして練習のことを言語に残そうと思う。

でも、肩の力を入れすぎずに、GP静岡の練習や調整を進めていこう。

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